Return to site

第2回「今後の音楽著作権の在り方とは?ネットでつながる社会においていかに音楽製作者はお金を稼ぐべきか」の事前整理

定額制音楽配信サービスの広がりと、それに伴う音楽制作者の動きについて

5/16(土)に「今後の音楽著作権の在り方とは?ネットでつながる社会においていかに音楽製作者はお金を稼ぐべきか」というテーマで2回目の研究会を開催します。本記事では、研究会に向けて、自分の頭を整理する目的で書こうかと思います。自分がいま参加している「ニューミドルマン養成講座」で学んだ内容の整理も兼ねています。

コンテンツの定額制配信サービスとは

月に500円とか1000円を会費として払えば、そのサービスが提供しているコンテンツ(楽曲や動画)が聴き放題、見放題になるサービスです。音楽だと国内ではAWAやLINE MUSIC、動画ではNetflixやHulu等が有名どころではないでしょうか。

Youtubeとの違いで言えば「ユーザーから得た会費を楽曲提供者に分配ができる(聴かれた頻度に応じて分配)」、CDやデジタルデータ購入との違いで言えば「ユーザーのデバイス(スマホやPC)ではなく、サーバーに置かれたデータにアクセスしてコンテンツを消費するので、サービス提供者がユーザーのコンテンツ消費状況を正確に把握できる」ことがポイントかなと今のところは思っています(この辺りは研究会当日に聞いてみたいと思っていますが)

レコメンドとプレイリスト公開による「新しい音楽との出会い」

前項で「サービス提供者がユーザーのコンテンツ消費状況を把握できる」と書きましたが、これによって「Aを聞いた人がBも聞いた」といったデータがサービス提供者に大量に蓄積され、「Aを聞いた人にBを聞くようにオススメする」ことができます。Youtubeが「次の動画」といって同じ人が出てくる動画を進めてきたり、別業態で言うとamazonが「この商品を買った人はこんな商品も買っています」と別の商品を表示する機能などがそうです。これがいわゆるレコメンド機能です。

一方、プレイリスト公開というのは、自分の友だちや有名人(芸能人的な意味で有名だったり、音楽の趣味が良い人という意味で有名だったり)が、自分のオススメの曲を揃えたリストを作り公開することが一部のサービスではできます。国内ではまだ展開していないSpotifyという世界シェアトップの定額音楽配信サービスでは、著名人のプレイリストに選ばれたことがきっかけで新人がブレイクするといったことがたびたび起きているようです。

レコメンドはコンピュータ(AI)、プレイリスト公開は人間という違いはありますが、自分で選ぶ以外の選択肢を提示される機会が増える(既存の販売方式だとランキングくらい)ことにより、利用者それぞれにとって「新しい音楽との出会い」が生まれることになります(国内で展開しているAWAは「音楽と出会う」をキャッチコピーの1つにしています)

昔の曲が聞かれる比率が高まり、新しい曲が聞かれる比率が落ちる

前項で「新しい音楽との出会い」と書きましたが、多くの人にとっては「昔の曲=新しい音楽」です。例えば、今の高校生にとって、90年代の曲はほとんどが「新しい出会い」なのではないでしょうか。

前述のニューミドルマン養成講座を主催している山口さんは、「定額配信サービスによる一番大きい変化は新譜と旧譜の消費比率の変化だと思う」と言っていました。消費比率と書くとあれですが、音楽配信サービスの場合、再生数に応じて会費から分配される仕組みなので、要するに「ユーザーが音楽に消費するお金のうち、新しい曲に流れる割合が減る」ということです。

音楽制作者がいかにお金を稼ぐか

ここまで書いてようやく今回の研究会テーマに行き着きました。今回は共同オーガナイザーの新井さんにほぼ企画をお任せしているので(実は5月中に別の研究会を企画中。詳細は近日公開)、講師の方がどんな話をするかは当日のお楽しみという感じなのですが、僕個人としては上記のような問題意識の上で話を聞こうかなと思っています。

具体的な稼ぐ方法については、それこそ当日楽しみに聞きたいところですが、今のところ下記のような感じかなと思っています。

  • ライブや物販
  • ファンクラブ的な仕組み
  • 特別なコンテンツや体験の提供

今回の話題提供者が事業提携しているFrekul創業者のインタビューを聞いてもあながち間違っていないかなと。(参考:ミュージシャンが音楽で生きる道を示した「Frekul」、海保堅太朗さんに聞く

楽曲自体は無料配信でPR、ライブと物販で稼ぐ

このあたりはSNSとか音楽マーケティング関連の本や記事を読んでると山ほど出てくるので割愛。昔はTV(ドラマタイアップ等)やラジオで露出してPRを、その後に楽曲販売で稼いでたと思うのですが、その構造が一段後ろにスライドする感じでしょうか。

ファンクラブ的な継続課金モデル

ネットではニコニコのユーザーチャンネルが一番有名な感じかなと思います。ホリエモン等の有名人に混じって、人気のゲーム実況者もチャンネルを開設して結構な収入を得ているようです。「会員限定コンテンツの提供」や「会員限定(もしくは良い席や早期申込が可能)のライブ開催」などを提供していく感じで、有料メルマガやオンラインサロンも同じモデルといって良いと思います。

特別なコンテンツや体験を提供して課金

アイドルの握手会チケット付きCDなんかが典型的ではありますが、スタジオで収録した音源は無料配信してライブ音源を有料で配信するなどになるかなと思います。

「サウンドオンライブ」という音楽制作者が楽曲をアップして気軽に販売できるサービスがあるのですが(気軽な代わりにitunesのような大きな露出導線は無い)、特徴の1つとして「購入金額をユーザーが指定(上乗せ)」できる機能があり、ライブ音源などの特別なコンテンツを提供して、コアなユーザーにガッツリとお金を使ってもらうということができそうです。(参考:楽曲最低価格をアーティストが決め 購入価格はリスナーが自由に決定する、音楽配信ベンチャーの狙いとは?

ということで、研究会の開催1週前ということで、自分なりの事前整理をしてみました。ここから先は自分も当日を楽しみに待とうかと思います。研究会は誰でも無料で参加可能ですので、もしご予定合う方はご参加いただければ幸いです。

All Posts
×

Almost done…

We just sent you an email. Please click the link in the email to confirm your subscription!

OKSubscriptions powered by Strikingly